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中国の龍と、ウクライナの龍。
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西洋の龍といった風情。
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幸せを運ぶ龍神を胸に。
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美しいウクライナアンバー。
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ドイツから来た竜。可愛らしい。
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人気のない図書室が、昼休みの私の指定席だった。図書室と美術室というのは、必ず校舎の端にあって、通年冷んやりと静かなものだ。子供ながらに、子供達の甲高い笑い声や遊びに興じる声が苦痛で、穴倉のような図書室に逃げ込むのが常だった。そこには変わり者のR君も居たが、お互いの定位置に陣取って、それぞれの世界に没頭するのだから、別段口を利くでもなかった。私の気に入りの一冊に、竜の話という童話があり、それには世界中の竜の物語が記されていた。醜くて大きくて、愚かな竜。友達も仲間もなく、孤独で悲しい竜。だから、わざと悪さをして拗ねている。変わり者のR君をチラリと見る。何だか、痩せっぽちの竜みたい。友達が欲しくて、洞穴の中で涙を流す竜。今思えば、私も同じ様なものだったのだが。それから長い時を経て、竜と龍は違うものだという事を知った。乱暴、邪悪な嫌われ者、恐竜のような見た目をした竜は、主にヨーロッパの物語に登場する。日本で目にする龍は、蛇の様に長い霊獣で、時に神格化すらされる有り難い存在。ウクライナから来た琥珀に龍が彫刻されているのは、中国や日本に琥珀狂いが多いからだろう。そして、龍も。かく言う私も、幼少期から龍が大好きだった。中国から来た緑色の香炉は、物心ついた時からの付き合いだから、あちこち欠けたりもしているのだが、修理をしながら共に歩んできた。欠けたり亀裂のあるものは、運気を下げる?とても信じられない。だって、私はいつだって幸せだったし、今でも変わらず幸せだ。大切なのは、無闇に捨てるのではなく、物を愛して大切にするという事。愛ある気持ちが、幸せを呼んでくる。断捨離し過ぎにはご用心。大切な物を失わないで。過ぎたるは及ばざるが如し、である。
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