星を宿す金の指環、スターローズクオーツ

ジュエリー

仄白く、光を宿す。

きっと、水で出来ているはず。

どれが本当の貴方なの?

ダイヤモンドの相棒。

発光する瞬間。

指環が好きで仕方がない。物心ついた時から、ずっと今でも、熱狂的に。手の指は10本しかない?だから何だと言うのか。私の宝箱には、当然ながら、溢れんばかりの指環達が輝く。海賊の宝箱、海底の人魚の宝箱、地底の小人が守る宝箱、ドラゴンが抱いて眠る宝箱。美しい宝石が溢れ輝く様を思い描いて過ごした幼少期。想像力の翼さえあれば、どんな世界にでも自由自在に飛んで行けた。海で見つけた硝子も、忽ちルビィやエメラルドになる。ビロードを張ったオルゴールの箱は、金細工に。世界中の美しい物を集めた宝箱だ。物語には必ず魔法の指環が現れて、その宝石は飛び切り美しく、妖しい。スターローズクオーツの指環を見た時に、そんな事を思い出した。水を湛えたような静謐な美しさ、しかしそれは、ほんの一面に過ぎない。仄白く、妖しく発光する瞬間を見逃さないで。人を惑わせる魔法の指環に違いないから。ほら、一目見ただけで、すっかり虜になってしまった。

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