身勝手な自分軸、逸脱した断捨離擬き

幸せの方法

美しい原生林。

化石賞、不名誉な受賞。

正しいか、俯瞰で、内省する。

愛と優しさを、周りにも向ける。

要らないから、捨てる。資源ごみではなく家庭ごみの集積場で、ビニールに詰められた洋服やぬいぐるみ、明らかに使えそうな日用品を目にする事が増えた。捨てて開運。新しい自分。自分軸を生きる。聞こえは素晴らしいが、身勝手な人間が増殖しているようにも思う。世界中で叫ばれる、環境保護。ゴミの収集車だって、アナウンスしているではないか。リサイクルにご協力を!!自分だけスッキリすれば良いのか?リサイクルショップやフリマサイトまで否定するYouTuberが出現していて、辟易する。せめて片付けたいなら、安易に捨てずにリサイクルするところまで尽力せよ。物を増やした自分の責任として、罪なき物をゴミに出すという、身勝手でお手軽で無責任な方法など選ぶべきではない。リサイクルショップは、寄付するつもりで持ち込むものだ。査定額でがっかり、時間の無駄でやる気も削がれ、不用品、中古品からの負のパワーに満ちた空間で貧乏が伝染るから行かない方が良いそうだ。一体、どこまで貧しい了見なのだろう。どちらが貧乏神かと言いたい。不用品を引き取って下さり、それを整えて、店頭に並べて売って下さる。沢山の人が働き関わって、再び誰かの役に立てる品物となる。それだけでも感謝すべきなのに、お金を得ようと思うとは欲深い。そして、負のパワーが満ちた場所などと嘲笑するなぞ、恥を知れ。そんな浅ましく低次元な思想の人間のせいで、日本は世界でも屈指のゴミ大国に成り下がっている。大切な時間をリサイクルショップに持ち込む事に割きたくない?365日のうちのたった数日くらい、不用品を出した自分の責任として動け、と呆れてしまう。ヨーロッパでは、とっくにリサイクルショップやフリーマーケットが盛んで、約10年遅れで日本にも広がってきている。古い物に価値を置くヨーロッパでは、中古品に負のパワーが宿るという概念がそもそも存在しない。古ければ古いほど、価値が高まるものも多い。欠けていようがヒビがあろうが大変高価な食器というのも存在するし、触れば壊れてしまうくらい古いレースの破片にも高値がつく。どこの誰が使った分からない古い家具を羨望の眼差しの中で競り落とし、グラスアイの外れたテディベアをそのままキャビネットに並べている富裕層もいる。古着に価値を見出して、わざわざ高値で集め、自分独自のファッションを楽しむ人もいるし、自分だけのファブリックを作るために、わざわざ古いリネンを探し回っている人もいる。かたや日本では、古い物には負のパワー・邪念があるから運気が下がるとか馬鹿な事を言っているのだから、呆れて物も言えない。それが本当ならば、世界中の富裕層は皆滅びるだろう。大抵が、アンティークやヴィンテージに財産を注ぎ込んでいるからだ。無知とは恥ずかしいものである。ゴミの話に戻るが、自分本意な人間が断捨離の名の下に捨てる家庭ごみは、一体どのようになっているか。ゴミとして出された洋服の場合、再資源化される割合は5%、それ以外は全て焼却・埋め立て処分となる。その量年間で約48万トン、大型トラック約130台分を毎日焼却・埋め立てしていることになるそうだ。日本は不名誉な化石賞まで受賞している(気候変動に取り組む世界130か国の1500を超えるNGOのネットーワーク「CANインターナショナル」が温暖化対策に消極的だった国に与える不名誉な賞)。ゴミの埋立地も、そろそろ新たな場所がなくなってきている。断捨離・自分軸、大いに結構。私も正しい断捨離のおかげで、幸せな人生を過ごせている。ただし、自分本意な断捨離に開運なぞある訳がない。自分の出した不用品の処理を他人様に押し付け、自分だけは快適、時間を自分のためにだけに使い、自分の尻拭いもせず、なにが自分らしい生き方なのか。綺麗事ばかり並べていないで、真に美しく優しい生き方をするがよい。地球から人間さえいなくなれば、美しく豊かな星になるという。地球に生きさせて頂く罪深き存在と深く反省・自覚し、他の生き物に迷惑をかけ、地球を汚染し破壊するような身勝手極まる愚行は、今後一切、断じてすべきではない。

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