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稀有な才能の作家の作品。
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暗闇でも妖しく光る蓄光の片目。
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パンクな要素が詰まっている。
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K-SMITH、ナイフを秘めた十字架。
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CHROME HEARTS、K-SMITHの名作
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フルジョイントで、自立する。
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PUNKの目力。
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あなたはアナーキーだと言われながら、細い身体をスパイクだらけのレザーで武装していたのは、随分と昔の事。重い銀の装身具は、私にとって神聖なものだった。十字架や髑髏、唐草模様…妖しくも厳かな象徴を無宗教に選び、無秩序に散りばめていくパンクの儀式。歩くたび何かしらの金属音がして、それが硬く尖った気持ちに合っていた。わざと規律を破りたい訳じゃなく、型からはみ出してしまうだけ。だから私は見た目に反して礼儀正しく、先輩や教授達からも随分と可愛がられた。芸術を学ぶ大学には進むべくして…というより、その道しか無かっただけ。服装までも芸術表現とされる空気の中、私のスパイクは増え続けていった。若さ故の純粋な怒りや不安、自信の無さや激しい情熱を棘の中に内包して、半分も解っていない世間を睨み回して生きていた。空腹も疲れも知らないから、ぐるぐると東京の街を歩き回っては、手の届かない品々に目を輝かせていた。あれから長い月日が流れ、すっかり棘を無くした私は、棘だらけだった頃の自分と同じような年頃の息子に、秩序の大切さなんかを説いている。アナーキーにしか生きれなかったからこそ、そこに待ち受ける苦難を知るからこそ、伝えられる言葉もある。お腹も空くし、歩くのもタイトな服装も苦手になった私に、パンクな要素など皆無だと決めつけていたが、ホラーでパンクなクマが私を再び覚醒させる。当時は手が出せなかったであろう金額も今の私にとっては大した事もなく、そこが少しだけ寂しくもある。頭のがま口と背中のファスナーで、一応バッグという事になっているが、飛び切りパンクなレザーのクマ。私の相棒の愛犬に、どことなく似ているのも可愛い。そういえば、相棒の名前はスパイクだ。自分では無くした気になっている棘、知らず知らずのうちに、あちこちに滲み出しているものなのかもしれない。
PUNK`S NOT DEAD.
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