水金地火木土天冥海、スターローズクォーツの指環

ジュエリー

Mr.Indra Man Sunuwar、

インドラ・マン・スヌワール氏、

スターローズクォーツの伝道師。

美しい星ゆえに価値を高めた紅水晶。

優れた宝石商人に男性が多いのは何故だろう。彼らは誰よりも宝石を愛し、宝石に魅了されて生きている。だから自分の集めてきた宝石を熱っぽく語り、その話は尽きる事がない。売りつけたいのではなく、これが如何に素晴らしく唯一無二な宝石かを知って欲しいのだ。この広い宇宙で彼がその宝石に出会えた奇跡、そして彼の宝石に私が出会えた奇跡。このふたつの意識が通じた時、運命に心が震え、宝石は意味を持って輝き始める。その瞬間に立ち会う事こそ、彼らの最大の喜びなのかもしれない。豊かさをもたらす大切なビジネスだから熱心、それは勿論あるだろうが、それだけではない宝石愛を私はいつも感じる。ある時、ある宝石商人に言われた。いいなぁ、そんなに沢山着けられて!僕はこれだけですよ!そう笑って、最高級の大きなダイヤモンドのネクタイピンを指差す。女性は身に着けるチャンスを持っているのに身を飾る人が少ない、僕だったら満艦飾にするのになぁ!そう言って、満艦飾の私をしきりに誉めてくれた。実際、大きな宝石の指環は邪魔になるし、耳飾りは重い。腕環だって何かと嵩張る。私は美しさを一番に重んじるから然程気にしないが、利便性とか機能性とかを重んじるのであれば、決して快適ではない。宝石商人は宝石を愛する余り、宝石が一番綺麗に際立つフォルムにするから、何とも邪魔なサイズだったりする。飛び出た宝石が商品棚にぶつかり、宝石を留める爪がショールに引きつれを作る。大きな宝石はすぐ右に左に傾いてくるから、始終戻してやらなくてはならない。宝石を身に着けるというのは、なかなか気が抜けないものなのだ。それを宝石商人に訴えたら、新鮮な興味と共に驚いていた。仕方がない、彼らは身に着ける事がないのだから。でも私は、そんな彼らの作る宝飾品に目がない。邪魔になるけれど飛び切り美しい指環。邪魔になるくらいに際立って私の指を飾り立ててくれる指環。やはり宝石商人は男性が良い。こんな宝石愛に溢れた宝飾品は、宝石を身に着けない彼らにしか創れない。

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