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朝露が光る、摘んだばかり。
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硝子質の繊細さ。
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種が見える?
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蛇苺が実る季節になると、幼い頃を思い出す。濃い緑の葉の影に丸い苺を見つければ、飽かずに毎日会いに行く。蛇苺は直ぐに萎れるから、絶対に摘まない。可愛い姿を見るだけで、幸せだった。今でも相変わらず、実のなるものが好き。西洋スグリ、硝子ならば腕飾りにできる。薄らと透けている種も美しい。蛇苺の首飾りに憧れた幼い私が見れば、きっと欲しがるに違いない。こんなに繊細な硝子細工を創り出す女流作家は、ベラルーシの人。愚かな人間達のせいで、何の罪もない人々が路頭に迷っている。つい先日、彼女から一通のメッセージが届いた。祖国を離れ、別の国へ逃げているという。私の硝子を、どうか買って下さい。私と家族が生きるために。彼女の置いてきた庭にも、西洋スグリが実る頃だ。悲しく寂しく光りながら、美しく優しい家族の帰りを待っている。
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